ロードバイク、マウンテンバイクの変速の調整方法!初級編!

ユーザーさん自身で整備作業をする方も多く、

変速調整の方法を良く聞かれますので調整作業方法をコチラで紹介します。

シマノのロードバイクコンポーネント『ソラ』で説明をしますが、

ワイヤー引きのタイプであれば基本的な構造は似ています。

なので、カンパニョーロやスラムのユーザーも参考にして下さい。

今回は初級編という事で、後変速の調整を説明します。

後変速は4つの要素で決まります。

トップギア(最も重たいギア)の位置決め≪上の写真の赤矢印≫

ローギア(最も軽いギア)の位置決め≪上の写真の青矢印≫

ワイヤーの張り≪上の写真のオレンジ矢印≫

変速機の上下方向の位置決め≪上の写真の緑矢印≫

です。

位置関係やボルトの種類はモデルによって異なりますので、御注意ください。

これを理解したうえで。。。

前変速も付いている車種の場合は、

前変速をアウター(最も重たいギア)にした状態で後変速の調整を始めます。

 

始めにトップギアの位置決めをします。

写真では見づらいですが、『H』と書いてある方のボルトです。

後変速もトップギアにします。

このボルトを時計回りに回すと変速機が内側に動き、

反時計回りに回すと外側に動きます。

スプロケ≪上の写真の黄色の部品≫トップギア

変速機のガイドプーリー≪上の写真のピンク矢印≫が真っ直ぐ縦に並ぶ位置が適正です。

ここでポイント!

このボルトを回してるのに、変速機の位置が変わらなくて調整できない。。。

という相談をよく受けますが。。。

そんな時は、

ワイヤーが張りすぎている状態なので、ワイヤーを緩めるという作業をします。

簡単なのはワイヤーの張りを決めるアジャスター≪上の写真のオレンジ矢印≫

時計回りに完全に締めこむことです。。。

が、それでも解決しない場合は、

ワイヤーを固定しているボルト≪上の写真の水色矢印≫を緩めて開放します。

この状態のままトップギアの調整をすれば間違いありません。

 

次にワイヤーの張りを調整します。

トップ位置の調整でワイヤー固定ボルトを緩めた場合は、

レバーがトップの位置になっている事を確認してから、

ワイヤーの先端を引っ張りながら固定します。

ワイヤーの張りトップギアから2番目の位置で調整します。

アジャスターを時計回りに回すと重たいギアに変速しやすく、

反時計回りに回すと軽いギアに変速しやすくなります。

一般的な調整の仕方は。。。

反時計回りに回し続けて軽いギアに変速をしようとガチャガチャ音が鳴り始めた所から、

4ノッチ時計回りに回した所が適正な位置です。

 

次にローギアです。

『L』と書いてある方のボルトです。

トップ側とは逆で時計回りに回すと外側に、

反時計回りに回すと内側に動きます。

変速をローギアに合わせて

スプロケガイドプーリー縦に真っ直ぐ並ぶ位置が適正です。

ここで、ポイント!

調整しなくても、丁度良い場所に落ち着いたように見える事もありますが。。。

ボルトで位置決めが出来ていないとチェーンが外れます。

確認方法は、ローギアの位置でワイヤーを手で引っ張ってみる事です。

ちなみに最近は、ワイヤーがフレームの中を走っている車種も多いので。。。

ワイヤーに触れないっていう場合は、変速機を手で直接押すか、レバー操作で確認をします。

この作業で、変速機が動く(ガイドプーリーが内側に動く)場合は、

ボルトでの位置決めが出来ていないので。。。

変速機が動かなくなるまでボルトを時計回りに回します。

チェーン外れが心配な場合は上記の適正位置から

ボルトを時計回りに1/8~1/4回転を回した位置に合わせましょう。

 

最後に、変速機の上下方向の位置決めをします。

前変速が付いている車種はインナー(最も軽いギア)にします。

後変速もローギアにして位置決めをします。

ボルト≪下の写真の緑の四角≫を時計回りに回すと

ガイドプーリースプロケから離れ、反時計回りに回すと近づきます。

ガイドプーリースプロケが近くてかつチェーン詰まりをしない位置が適正です。

チェーン詰まりの確認方法は前変速がインナー、

後変速がローギアトップギアそれぞれでペダルを後ろに回します。

その時にガイドプーリースプロケの間にチェーンが詰まって

キレイに回らない場合は遠くする必要があります。

シマノの多くのモデルではこの調整をしなくても問題なく変速しますが、

変速スピードに影響がでますのでココもしっかり調整していただく事をオススメします。

また種類によっては変速に大きく影響を与える種類もありますので御注意ください。

最終的には実際に乗車して負荷がかかっている状態で適正に変速するか確認をしてみてください。

これらの作業で解決しない場合は。。。

変速機の取付台座や変速機の曲がり、

スプロケやその他ボルトの緩み等も考えられますので

御自身で手に負えない場合は自転車屋さんに持ち込む事をオススメ致します。

文章では、分からないから実際に現物を見ながら説明を聞きたいという場合は、

店長までお問い合わせ下さい。

有料にはなりますが、納得いくまで丁寧に説明させて頂きます。

サイクリング途中での急なトラブルにも対応できるようになれば、

安心して長距離サイクリングを楽しめます。

自転車を快適に楽しんで、健康で引き締まった身体をつくろう!