ロードバイクの変速調整方法の中級編として前変速の調整方法を説明します。
その中でも、今回はシマノのR3000シリーズで説明します。
後変速の調整が理解できていれば、そこまで難しくありません。。。
ので、後変速の調整が理解できていない方は、
『ロードバイク・マウンテンバイクの変速調整方法!初級編!』を御確認ください。
前の変速を調整する要素は以下の4つです。
トップ側(一番重たいギア)の位置決め≪上の写真の赤矢印≫
ロー側(一番軽いギア)の位置決め≪上の写真の青矢印≫
ワイヤーの張り≪上の写真のオレンジ矢印≫
変速機の位置決め≪下の写真の緑の四角≫
です。
始めに、変速機の位置を決めます。
変速機は上の写真のボルト(上の写真の緑の四角)で上下及び回転方向の位置決めをします。
変速機の外プレートがアウターチェーンリング(チェーンが引っかかる歯)の真上の位置で、
隙間が1~3mmになるように高さを決めます。
チェーンリングの歯の高さは場所によって違うので、
クランクを回して全周で確認をしましょう。
左右の回転方向はチェーンリングと変速機の外プレートが平行になるようにします。
変速機の位置を固定したら、ココ(下の写真の水色矢印)にボルトがありますので。。。
ココも締めこんでボルトの先端が突き当たるまで締めこみます。
これにより、変速操作時の変速機の動きを抑えます。
この時にフレームの保護の為に、
フレームとボルトの間に噛ませるプレートを使用する場合があります。
次に、ロー側の位置決めをします。
始めに変速をフロントインナー、リアロー(一番軽いギアの組み合わせ)にします。
この位置で変速機の内プレートとチェーンの隙間が0.5mm~0mmになるように調整します。
このボルトを時計回りに回すと変速機が外側に動き、
反時計回りに回すと変速機が内側に動きます。
ロー側の位置決めが完了したら、ここでワイヤーを固定しなおします。
続いてトップ側の位置決めをします。
まず変速の位置をフロントアウター、リアトップ(一番重いギアの組み合わせ)にします。
このボルトを時計回りに回すと変速機が内側に動き、
反時計回りに回すと変速機が外側に動きます。
変速機の外プレートとチェーンの隙間が0.5mm~0mmになるように調整します。
インナー、アウターどちらの位置決めをする時にも、
後変速と同様にワイヤーの影響を受けますのでこの点についても注意が必要です。
最後にワイヤーの張りの調整をします。
この自転車の場合はフレームに
アジャストボルト(ワイヤーの張りを調整する部品)がついています。
フレームからSTIレバー(ブレーキ、変速レバー)までの
ワイヤーの途中にアジャスターがついている場合もあります。
適切なワイヤーの張りはフロントインナー、アウタートップの位置で
トリム操作(軽く変速レバーを操作して変速機の位置を調整する操作)をして
チェーンと変速機の内プレートの隙間が0.5mm~0mmになるように調整します。
加えて、フロントアウター、リアトップの位置で変速レバーをワイヤーが張る方向に操作して、
変速機が動かなければそれで完了です。
基本的な作業はこんな感じですが、
モノによっては基本が通用しない場合も多々あります。
ので、変速調整講習会も開催しておりますので、
これらの説明で分からない方は講習会に御参加ください。
自転車を快適に楽しんで、健康で引き締まった身体をつくろう!